空間デザイン、ディスプレイ、インテリア・グッズ、見立ての茶道具、グラフィックデザイン(ディレクション)など
日本の伝統文化をとりいれた仕事をご紹介します。
■茶席の空間デザイン■
カフェ・ギャラリー
「常滑屋」を
茶席に変身させました。
店舗空間が一日だけ、お茶会の会場に。
■床の間■
七夕のころなので
「笹の葉さらさら」のビジュアルがほしいところです。
現代美術の作家 宮嵜祥子さんのインスタレーションを
竹林に見立てて床の間を演出しました。
絽の着物をまとう時期に、この茶席で
体験講座
「紬茶会」を開催いたしました。
「紬茶会」は初心者むけの茶懐石つきレッスンで
これまで3回にわたって、妙齢のご婦人やお嬢様はもちろん
アーチストや新聞記者など
殿方のみなさまも、新鮮な目で茶の湯の世界を楽しまれました。
■お茶入れのデザイン■
「紬茶会」スタッフの仲間たちと、遊び心たっぷりの茶道具で楽しんでいます。
上の写真は、ガラスの小瓶を見立てたカジュアルな茶入(ちゃいれ)です。
お気に入りの着物地で、仕覆(しふく)をあつらえて着せました。
■仕覆(しふく)■
仕覆(しふく)を手縫いでつくってくれたのは
現代美術作家の水谷みともさんです。
上の2つの写真も、みともさんが撮影してくれました。
下の写真は、林裕巳さんの撮影です。
グリーンとオレンジがやさしいハーモニーを奏でる
とっておきの結城紬。
その生地でお仕覆(しふく)をつくりました。
お気に入りのガラスの茶入れのために。
みともさんと、ギャラリーラウラで二人展をすることになって
いろいろ話をするうちに、仕覆(しふく)づくりが趣味とわかりました。
意外なことに、現代美術の世界には
茶道ファンの若者がたくさんいます。
茶の湯は敷居が高いと感じてる人たちを
もっともっとお茶の世界へ
ひきこむ仕掛けを発明したいです。
■ガラスの茶入れ■
仕覆(しふく)に包まれている中身は
ガラスの小瓶に
牙蓋(げぶた)をあつらえた茶入れです。
お抹茶の緑も涼しげに
茶杓は、細身に削って銀色にしました。
■ポストカードのデザイン■
茶入れや仕覆(しふく)を
すみれ色の着物のうえに散らすように配して
二人展
「浮遊庵とお茶の小道具展」のご案内
ポストカードをつくりました。
ひさご形にあしらった仕覆の紐がポイント。
これも撮影は水谷みともさんです。
■聖誕祭の掛軸■
クリスマスをテーマに、掛軸をデザインしました。
手前の桐箱には抹茶茶碗がおさめられていて
プレゼントのようにクリスマスカラーの和紙と紐がかけられています。
お好きな箱を選んで中の茶碗でお抹茶を召し上がれ。
大人にもサンタクロースから、ごほうび。
このしつらいは
「一期一会の花と料理」における趣向のひとつです。
■見立ての茶道具■
北欧のワイヤーバスケットを
炉や水指に見立てて
オリジナルな点前をデザインしました。
これも
「一期一会の花と料理」の演出のひとつです。
■モダン掛軸■
着物地や「てぬぐいと」など昭和のにおいを残すレトロな布を
遊び心あふれる掛軸にデザインしています。
昭和も遠くなりにけり…と感じるこのごろ
場所をとるからと邪魔にされて捨てられてしまう
昭和な色柄デザインが、惜しまれてならないのです。
見たひとは「こんなモノを床の間に?! うちのタンスの奥にも眠ってるよ」
とビックリしたり、笑ったり。
床の間や和室のない住宅がふつうになってきています。
古典的な書画骨董では、毎日ながめるには重苦しい。
だからマンションのリビングや、コンクリート打ちっ放しの空間、
カフェなどの店舗で楽しんでいただきたいと願っています。
(モダン掛軸 デザイン/考房 表装/坪内祐子)
三畳間に展示されている7幅の作品は、画家 服部ミドリさんの作品です。
こちらは表装デザインもミドリさんが手がけて、伝統的でないスタイリッシュな印象に仕上がっています。
坪内祐子・服部ミドリ・松本沙帆の3人で、約20幅のオリジナル掛軸をつくり茶席に展示いたしました。
窓辺では「一期一会の花と料理」のプチ写真展を同時開催しました。
(撮影/林裕巳)
■色紙掛け・短冊掛け■